作業(勉強)場所を複数確保する!


 今日は学習場所についてのお話です。


 最近は、ファストフード店やカフェチェーンや、コンビニなど、いろいろな年代の人が勉強したり、PCで作業したりする姿を目にするようになりました。

 いい時代になったなあ、と思います。

 大昔、私が学生の頃は、勉強は自室か自習室でするもので、ファストフード店などで勉強している人は珍しかったと思います。

 当時は私も、勉強は気を散らすもののないシーンとした環境でやったほうが効率的だと思っていました。

 でもひょっとしたらそれは、思い込みや刷り込みだったのかもしれません。

 私の場合も、どうしても家で大画面を見つつPCでする必要のある仕事以外は、カフェで作業することがいつの間にか多くなってきた気がします。

 

 ざわついたカフェでは、時には隣の席の人たちの会話が興味深く、ついつい勝手に聞き入ってしまい、作業がはかどらないことも確かにあります。

 ですが、問題作成などゼロから考える必要のある仕事で、ネタを思いついたり構想をメモしたりするのに、そうした適度なざわつきが心地よく、ことのほか仕事がはかどることが多いようです。

 ちょうど、2014年早稲田大学商学部で出題された英文の中にも、「記憶の保持力向上のためには場所をこまめに変えるといい」という内容の英文がありました。

 歴史の年号など覚えるときには、脳が覚えようとする内容と、学習する場所(リンゴの木の下とか、学生寮の電球とか)を結びつけるから、外部状況が豊かになると、忘れるプロセスが緩やかになる、という内容のものでした。

 考えてみると、入試当日は、試験会場の自分の座席の位置や環境が自分にとって理想的ではない確率のほうが高そうです。寒い暑いなどの室温だけでなく、実は端っこじゃないと落ち着かないとか、エアコンの音がうるさいとか、隣の座席の人が貧乏ゆすりをしているとか…

 記憶の保持力向上という目的にプラスして、何があっても、どんな環境でも時間になったら集中できるように、ざわついた場所での勉強を積極的に取り入れるとよさそうです。

 

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