酪農学園大学の英語について

新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
 ところで。
 
 この時期、個別指導の回数も増え、医学部獣医学部の過去問をあれこれ解いているので、これから少しずつ、私なりに感じた過去問の傾向や対策について、書いていこうと思います。
 
 まず今回は『酪農学園大』の英語です。
 
 何年も前から、「酪農の問題は長くて(手こずる)」と生徒が言うのを耳にしてきました。
難易度的にはそんなに難しくないかな…と数年前は思っていましたが、あらためて何年分もまとめて解きなおすと、なかなか厄介だと気づくようになりました。
 
①時間と形式
 60分で大問2つが長文、大問1つが4択の英文法問題、大問1つが作文となっています。
 
②分量と時間配分、取り組む順番
 全体の分量ですが、60分で解くにはかなりぎりぎりになりそうです。
大問1に相当する問題1も2も問題文がそこそこの長さ(700語くらい)なのに加え、設問選択肢もすべて英語なので、総語数が全体的に多くなりますが、60分しかないので、長文2題を各20分程度で、文法作文合わせて10分程度で解くことになると思います。
 解く順番としては、文法作文を片付けて、残りの時間をすべて長文に充てる方が効率的かと思います。
 
③各問題の難易度と対策
1.長文
 内容は自然科学系が多いようで、動物に関するものは難単語も多く含まれています。また、設問の順番が長文の展開に沿う形ではないため、慣れていないと、該当箇所を探すのに時間がかかってしまいそうです。設問選択肢先読みが必須です。
 
2.文法問題
 ほぼ標準的な問題なので、全問正解か1ミス2ミスくらいにおさまりそうなので、ここでは差がつかないと思います。基礎から標準、センターレベルの文法力で十分正解できそうです。(別の言い方をすると、ここで多く失点してしまう場合、基礎部分が圧倒的に足りない可能性があります。大急ぎで基礎のやり直しが必要です。)
 
3.作文
 2017年はかなり難しい整序作文の形式でしたが、2018年2019年は短めの和文英訳に変わったので、きちんと準備することで、意外と点が取れそうです。というのも、整序作文は難しいうえに、何番目かの(2番目7番目)記号を問うことになるため、部分点は発生しませんが、和文英訳では例えば1問5点とすると、5か0かではなく、出来具合に応じて5-3-1-0など、部分点が期待できそうだからです。とはいっても、全く作文を書いたことがない場合はどう手を付けていいかわからず白紙、ということもあるかもしれません。対策としては、基礎事項を確認できるような短い英文を書く練習をする必要があります。最近私が使ってみて役に立つと思ったのは、『英作文のストラテジー』(河合塾)という問題集で、特に前半の短い日本語を英語にするという訓練は、文法語法の確認にもなるし、あらゆる点でおすすめです。

 
 酪農学園大の問題は、心の準備ができていないまま解き始めると、意外と難しく、焦ると時間も足りなく感じたりで、呆然となる可能性もありますが、しっかり準備をしつつ、複数年度解いてみることで、知識量も増え、心の準備もできてきますので、受験生にはあと少し、まだまだ知識も増えるので、ぜひ頑張ってほしいと思います。
 
 


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